この記事は クラスター Advent
Calendar 2022 カレンダー1の21日目の記事です。
昨日は kyokomi の俺たちのスロークエリとの闘いはこれからだ!!!(完)
でした。
ごきげんよう。クラスター株式会社 ソフトウェアエンジニアの thara です。
今年読んで印象に残った記事として、以下の2つがあります。
自分にとっても身につまされる話だったので、自分自身が抱える不安とそれに今どう付き合っているかをつらつらと書こうと思います。
背景
- 未就学児の双子の父
- 愛知県の地方都市在住
- キャリアパスとか特に考えてない
自由時間
自分は家庭の事情もあり、基本的に土日はワンオペ、平日は大体以下のタイムスケジュールで動いてます。
時間帯 | 内容 |
---|---|
8:00 - 8:30 | 朝食準備 & 朝食 |
8:30 - 9:00 | 保育園送り |
9:00 - 9:30 | 家事 |
9:30 - 17:00 | 仕事 |
17:00 - 17:30 | 保育園迎え |
17:30 - 18:30 | 夕食準備 & 夕食 |
18:30 - 19:00 | 風呂 |
19:00 - 20:30 | 寝かしつけ(そして自分もいつの間にか寝る) |
20:30 - 22:00 | 仕事 |
22:00 - 24:00 | 自由時間 |
夕方ぐらいに途中で抜けて夜に復帰するという無茶苦茶な働き方をしてますが、今のところ怒られてないので大丈夫だとおもいます。
(ちなみに途中抜けするのに特に許可とか取ってないです。カレンダーに予定として確保してあるぐらい)
昔は子どもが22時まで寝てくれない、みたいなことがザラだったので尚更時間はなかったのですが、だいぶ固定の自由時間が生まれてきました。
しかし、最近は体力・気力が低下しているのか、夜遅くになると仕事からのコンテキストスイッチがうまくできなくて、そのまま仕事してしまっていたり、むしろ逆に全く違う脳の働きをするゲームをプレイしてしまったりと、個人プロジェクトなどに取り組む余裕がないことが多いです。
せめて体力は取り戻したいんだけれど、運動する時間を見出せてないのが現状です。
空き時間を効果的に使うためにも、体力・気力を保つ訓練はしておいた方がよさそうです。
自分はゲームに走ってしまう時もあるけれど、それはそれで問題をクリアするとか集中力の訓練になるとかのこじつけをして、単に時間をロストしているだけではない、と自分に言い聞かせてます。
FPSのマッチング中の待ち時間とかに気になるRFCやOSSのドキュメント読んだりとか、技術ポッドキャスト聴きながらプレイしたりとかもしてます。どんだけ効果あるかわからんけど、ゲームしててもこういう気になるものに対してのモチベは保たれている、と言うのは新たな発見でした。
地方住まい
地方に住むことによって、実家が近くにある・保育園に入りにくい問題がない・病児保育が受けやすいなど、周囲から協力を得やすい環境を得られているかなと思います。
子ども2人を抱えながら仕事するのは無理ゲーなのは明らかなので、かなり意識して選択しているポイントでもあります。
もちろん、キャリアパスを考える上で地方から離れ東京でキャリアを積むことに想いを馳せていた時期もありましたが、日本のSPOFに加担したくなかったり東京の空気(?)があまり好きじゃなかったりするので、今は完全に興味を失っています。
今住んでいるところに100%満足しているわけではないですが、何度か転居を経験した上で「こんなもんかな」というかんじ。 環境に対して不満を募らせて燻るよりは、今の環境を受け入れてその上で楽しみを見つける方が幸福度が高くなる気がします。
キャリアパス
今までのキャリアを見てみると、
SIer -> ゲーム会社 -> フィンテックスタートアップ -> メタバーススタートアップ
と業界には表面上の一貫性がまるでありません。
が、自分にとっては「身体的・物理的・社会的制約から自由になる」とか「人生がクソゲーとして、それをどう良ゲーまで持っていくか」みたいなのがミッションになっていて、キャリアの最初の方は模索していた感はありましたが、今はおおむね軸が通っている気がしています。
子どもたちにも、そういった制約から解き放たれた世界でのびのび自分の人生を楽しんでほしい、という気持ちがあるので、育児にかける思いと自身のキャリアがいい感じでオーバーラップしている感はあります。
#クラスター社の日常 はたらくくるまは人気でしたよね☺️ #4コマ pic.twitter.com/w4vskbLwws
— cluster公式∞ (@cluster_jp) May 23, 2022
子どもの「人魚になりたい」に対して「父さんがその世界を作ってやる」と本気で答えられる職です(実話) https://t.co/IyOyi3QgqC
— thara (@zetta1985) February 10, 2021
社の4コマ漫画の元ネタになった
技術的なところで言うと、大体「サーバーサイドエンジニア」としてキャリアを積んでいます。 (一時期モバイルアプリ触ったりPdMやったりしてたけど)
が、勉強会で出会う人や世の中のスーパーエンジニア、新たに入社してくるエンジニアの人たちのレベルが高くて、というか上を見たらキリがなくて、以前はこの先生きのこれるかの不安に押しつぶされそうな時もありました。
ですが、キャリア自体は目的ではなくて、上述のような自分にとってのミッションを果たすために今学習できること・できることをする、という風に考え方が変わってきたことで、だいぶ精神的に楽になりました。
スキルとかキャリアパスみたいなことを考えると、今やっている仕事はそれらを獲得するための手段に過ぎない、ということになって面白みがなくなる。
— 杉本啓 (@sugimoto_kei) July 4, 2021
そうした「目的」を捨てて、目の前の仕事をただやれば、どんな仕事も色彩を伴って、興味深く大切に思えてくる。
将来設計とかキャリアパスとか言う背後に自分は○○であらねばならないという想いがあるんだろうけれど、それって自分の可能性を狭窄する呪縛なんだよね。
— 杉本啓 (@sugimoto_kei) October 14, 2021
そうじゃなくて、こんなことやりたい、こんなの作りたいと考えて、ちょっとずつそれを始めた方がいい。本を読むなり試しに何か作ってみるなり。
たまにキャリアに心がとらえられたときに思い出す杉本さんのツイート
まぁそれでも、いわゆる「メタバース」が抱える技術領域が広すぎて圧倒されるんですけどね...!
キャリアを綺麗に積むよりも、ミッションを果たすため・目の前の問題を解決するために、がんばれられれば、それでいいかな、と。
もし将来的に今抱えているスキルで立ち行かなくなったとしても、その時はその時で、必要な技術を学習すればいいですからね。 (一時的に生活レベルが下がることを見越して、生活レベルを上げすぎないことが重要だったりするかもしれない)
まとめ
- 体力と気力の維持は大事。
- 戦略的に環境を選ぶ。環境に適応する。
- 表面的なキャリアじゃなくて、ビジョン的なものを持つと軸がぶれなくなる(かもしれない)
- 「たとえ、たとえですね、明日死ぬとしても、やり直しちゃいけないって、誰が決めたんですか?誰が決めたんですか?まだまだこれからです」
- 「警部補 古畑任三郎」第32話より
明日のクラスター Advent Calendar 2022 カレンダー2の22日目は 甘夏ニットの"個人的に好きなクラスター社のslackカルチャー4選" です。 お楽しみに!