この記事は クラスター Advent
Calendar 2023 シーズン1の23日目の記事です。
昨日は sansuke05 の クラスターに入社して3年が経ちました
でした。
sansuke05さんが4年目であることにビビりましたが、自分も4年目でした。
この記事では、1ヶ月前ぐらいからチャレンジしている朝活について、クラスターで技術設計に使われているdesign doc 風の文書で解説したいと思います。
テンプレートはdesign docを参考にしてますがあくまで参考であって、そもそも技術のことに何ら関係ない・勢いで書いたので雑な点が多々ある・プライベートのことであるので全てが真実ではなくフェイクが含まれている可能性がある、などを念頭に置いて読んでください。
それではどうぞ。
design doc: 朝活
- author: thara
- created: 2023-11-01
- updated: 2023-12-22
解決したい問題
2023-11現在、クラスターでのtharaの働き方において、以下の問題を抱えている。
1日の勤務時間が足りない
まず、2023-11現在のクラスターでのtharaでの働き方について述べたい。昨年は以下のタイムスケジュールを運用していた。
時間帯 | 内容 |
---|---|
8:00 - 8:30 | 朝食準備 & 朝食 |
8:30 - 9:00 | 保育園送り |
9:00 - 9:30 | 家事 |
9:30 - 17:00 | 仕事 |
17:00 - 17:30 | 保育園迎え |
17:30 - 18:30 | 夕食準備 & 夕食 |
18:30 - 19:00 | 風呂 |
19:00 - 20:30 | 寝かしつけ(そして自分もいつの間にか寝る) |
20:30 - 22:00 | 仕事 |
22:00 - 24:00 | 自由時間 |
今年4月に子どもが小学校に入学した。また、下校時間が日中の業務時間と被るため、学童保育を利用することになった。それにより、以下の制約が生まれた。
- 8:00前 に学校に送り出さなければならない
- 17:00まで に学童までに迎えにいかなければならない
これらを受け、以下のような新たなタイムスケジュールを計画し、2024-04からはこの運用を行なってきた。
時間帯 | 内容 |
---|---|
7:00 - 7:55 | 朝食準備 & 朝食 & 学校送り出し |
8:00 - 9:00 | 家事 |
9:00 - 16:50 | 仕事 |
17:00 - 17:15 | 学童迎え |
17:15 - 18:00 | 明日の準備 & 宿題の手伝い |
18:00 - 19:15 | 夕食準備 & 夕食 |
19:15 - 19:45 | 風呂 |
19:45 - 20:00 | 寝かしつけ |
20:00 - 21:00 | 家事 |
21:00 - 22:00 | 仕事 |
22:00 - 24:00 | 自由時間 |
(家事の時間が増えてるのは個人的都合によるものだが、本記事の主題とはかけ離れるためここでは言及しない)
しかし、このタイムスケジュールには以下のような問題が発生することがわかった。
- 子どもが帰ってから寝るまでの時間配分がかなり流動的になった
- 子どもが成長したかなんなのかわからないが、20:00までに寝ることがほとんどなくなった
- 20:30に寝れば良い方、21:00まで起きていることもある
- 一般的にはこのぐらいの年齢であれば21:00までの就寝で問題ないが、自分にとっては後が使えているので問題となる
- 1日8時間の労働時間に至らない
- 昼休憩は1時間挟みたいので、日中の勤務時間9:00 - 16:50で6時間50分、夜の勤務時間21:00 - 22:00で1時間
- 合計7時間50分しか働いておらず、そのままだと月の所定労働時間を満たすための1日分の労働時間に至らない
- さらに先に話したように21:00を回ってから仕事を開始することが多くなり、それを22:00までに収めようとするとさらに時間が足りなくなる
- 上記のタイムスケジュールを構築した時は昼休憩を短くするとか夜の勤務時間の入りを調整することで解消できる見込みだった
- 考えが甘かった
この勤務時間が足りない問題を回避するため、22:00を超えて仕事するようになってしまったが、そもそも深夜残業の必要性がないのに深夜割増がついてしまうことに心苦しさを覚えていた。また、次に挙げるような問題が発生することになった。
集中する時間が持てない
22:00を過ぎて働くと、翌日8:00までには子どもを送り出さなければいけないというデッドラインがあるため、それを守るためには当然睡眠時間が削られる。
そうすると、日中の業務中の集中力の欠如が目立つようになり、以下のような具体的な問題が露呈してきた。
- Slackの未読消費に追われていつの間にか1日が終わる
- design doc/PR reviewに追われて自分のタスクに集中する時間が持てない
- 夜に作業しても集中力を獲得するまでに時間がかかる
- 長期的な課題に対して考えるためのまとまった時間を持てない・集中力が持続しない
仕事だけでなくプライベートでも集中できなくなったのか、子どもの話をうまく聞いていない、学校や家庭であったことを記憶できていない、などの悪影響が出始めた。
問題の背景
- 子どもが学校で今までにない多様な体験をし、自分がその話を聞く機会が爆発的に増えた
- 子どもへの対応は最も優先度が高い
- 一時的に待ってもらうことはあったとしても、子どもと話をするときはそれに集中したい
- 会社の組織規模が拡大し、review requestが増えた
- revieweeをblockingしてしまうため、reviewは優先度が高い
やらないこと
- 学童保育などの外部要因からなる制約の調整
- 年度中に調整することは難しい
解決策の概要
今まで夜に仕事していた分を朝に回す。
つまり、6:00までに起床し、7:00の夕食までに仕事をする。日中は今まで通り仕事をするが、16:50までに退勤し、夜に仕事をすることはしない。早朝に起床するため、夜は早めに就寝する。
具体的には、以下のタイムスケジュールを組む。
時間帯 | 内容 |
---|---|
~ 6:00 | 起床 |
6:00 - 7:00 | 仕事 |
7:00 - 7:55 | 朝食準備 & 朝食 & 学校送り出し |
8:00 - 9:00 | 家事 |
9:00 - 16:50 | 仕事 |
17:00 - 17:15 | 学童迎え |
17:15 - 18:00 | 明日の準備 & 宿題の手伝い |
18:00 - 19:15 | 夕食準備 & 夕食 |
19:15 - 19:45 | 風呂 |
19:45 - 20:00 | 寝かしつけ |
20:00 - 21:00 | 家事 |
21:00 - 22:00 | 自由時間 |
22:00 ~ | 就寝 |
これにより、以下の恩恵を得る。
- 時間調整のオーナーシップを自分の制御下に置くことができる
- 労働時間が足りなければ、早く起きれば良い
- 午前中に集中する時間を得られる
- 早朝の時間は午前中の集中時間のためのプランニングに費やすことができる
- 早朝に前日分のSlack未読解消やreviewを行うことによって、より午前中にディープワークのためのタイムブロッキングが可能となる
- 一方で午後にはMTGやシャローワークをこなし、1日としてのバランスを取る
- 睡眠の質が向上する
- 夜に仕事していた際はPCのスクリーンによってメラトニンが抑制されていたからか、寝つきが悪いことがあった
- 寝る前1時間はスマートデバイスやPCのスクリーンを見ないことにより、布団に入ってから寝るまでの時間が短くなったり、睡眠の質自体の向上が期待できる
詳細
早朝に起きるために
AppleWatchのアラームを設定する。二度寝はするものなので、5:00から7:00までに15分ごとにアラームを仕掛ける。さらにスヌーズ機能を有効にする。
母艦のiPhoneは仕事部屋に置いておき、寝室に持ち込まない。また、AppleWatchへの通知も全て抑止する。
早朝に仕事をするために
早朝に起きてから以下のルーチンをこなし、頭と体を覚醒させる。
午前中の集中力を得るために
- Eat
the Frog の実践
- タスク管理ツールを使うとそっちにフォーカスを奪われるので、plain textでシンプルなタスク管理をする
- (決めたフォーマットがあるが、詳細はこの文書の主題とは離れるのでここでは言及しない)
- TickTime Cubeでポモドーロ・テクニックを実践する
- 作業中に日時を把握したくなった時に視線移動を最小限に済ます
- 小型の卓上の置き時計とカレンダー(物理)をディスプレイの下に置く
- Slackを見ない
- Slackアプリをkillしても良いが、その場合はSlackを立ち上げるたびに旧UIに戻すためのfeature flagをdeveloper consoleから弄る必要がある
- 緊急の要件があった時に備えて、Discordのvoice channelに常駐する
午後の働き方
基本的にはMTGとreviewに費やす。review対象がなくなったら、軽めのタスクに着手する。
17:00前に退勤するために
- 16:00になったら、手離れが良いreviewやタスクに絞る。
- 16:30になったら日報を書く。日報を書き終わったら退勤する。
落とし穴
起床に失敗した場合、全てが破綻する
その場合、家事の時間を犠牲にするか睡眠時間と質を犠牲にして夜に稼働するしかない。夜に稼働するのは労務的観点と生産性の観点から避けたいため、家事の時間を夜に回したほうが良いかもしれない。
ゲームをプレイする時間が組み込まれていない
夜の自由時間には、スマートデバイスやPCのスクリーンを見たいことにしているため、その時間帯にゲームをすることができない。
ゲームはtharaのストレス発散として重要な位置を占めており、ゲームプレイ時間をゼロにすることは容認できない。
2024-04以降は隙間時間でプレイ可能な崩壊スターレイルにハマっているため、現段階では問題にならないが、
原神やAC6などのまとまったプレイ時間を必要とするゲームをプレイする場合はこれがネックになる可能性が高い。
運動する時間がない
健康診断での問診で運動の必要性を説かれているが、それを実施する時間がない。
土日に実施などの間隔が空いた習慣を作ることをtharaが苦手としていることは、これまでの人生からわかっている。
代替案
完全夜型
8:00に子どもを送り出した後に睡眠する。9:00 ~ 13:00まで睡眠を取り、14:00 ~ 16:50、21:00 ~ 25:00 に業務を行う。
- Pros
- 元々夜型のため、自然とライフスタイルを変更できる可能性がある
- 夜に集中する時間が取れる
- Cons
- 午前中に子どもの通う学校からの緊急連絡に対応できない可能性がある
- 食事時間などは子どものライフスタイルに合わせるため、
夜型に徹することはできない
- 夜に集中する時間が取れるとしても、集中できるとは限らない
- Conclusion
- 22:00以降の深夜割り増しに対する懸念があるため、採用しない
- 労務からいずれ注意される可能性が非常に高い
- クラスターには「許可より謝罪」文化が根付いているが、明らかに謝罪することがわかってることに積極的になれない
- 22:00以降の深夜割り増しに対する懸念があるため、採用しない
金銭的コスト
- Amazon: TickTime Cube ポモドーロ タイマー 両面LEDパネル タップ操作 キッチンタイマー ブラック ¥6,290
- Amazon: CASIO 目覚まし時計 黒 アナログ 小型 ミニライト スヌーズ ライト 付き TQ-169-1JF ¥1,900
- Amazon: 小型卓上カレンダー めくり小 2024 マンスリー プランナー カレンダー ¥332
信頼性
tharaが5:00 ~ 6:00の間に起床できるかという問題がある。
tharaは近年(布団が合ってないか老化かなんかの理由で)連続した睡眠時間は7時間程度になっている。
これを利用し、少なくとも23:00までに寝ることができれば6:00までには自然と起きられる計算になる。
また、前述のようにAppleWatchに多段階のスヌーズ付きアラームを仕掛けることにより、二度寝しようが何しようがスヌーズを押さずに停止しようが定期的に起床チャレンジを仕掛けることが可能である。
理想を言えばアラーム間隔を指数関数的に減衰していくのが望ましいが、それを実現できるアラームアプリがまだ見つかっていない。
実践後の評価
(これ以降はかなり思いつきで足した)
上記に提案に沿って2023-11から2023-12-22までに実践した。ここでは、その実践を通じて得られた知見について述べる。
早朝起床
2023-11-09 ~ 2023-12-22の間での勤務日の起床実績は以下の通り。
- 5:00 ~ 6:00 18回
- 6:00 ~ 7:00 7回
- 7:00 ~ 8:00 1回
7割弱は6:00前に起床することができており、起床チャレンジとしては成功と言って差し支えがないと言える。
一方で、早く早朝の勤務時間に入りたいがために、早朝のルーチンをスキップすることが多々あった。主にストレッチなどの目覚めの儀式的なアクティビティがスキップされやすい。
また、モーニングページは元々3ページほど書くことになっているが、時短とあまりにも思い付かないことが増えてきたため、最近では以下のようなトピックを機械的に埋めている。
- おおよその起床時間と就寝時間と、今回の睡眠の感想
- 夢を見た場合は、その夢の内容
- 当日の個人的デイリークエスト
- 仕事、健康、人間関係の3つのカテゴリごとに当日の目標を立てる
- 大抵、仕事のタスク、運動、子どもとじっくり話す、程度になる
午前の集中時間
9:00 ~
12:00に集中する時間を確保し、ポモドーロ・テクニックを使って、その日にやらなくてはいけないタスクをその時間帯で片付ける、ということを継続した。
これは概ね成功し、かなりの集中してタスクに着手することもできたし、集中できたという自負から満足度も高かった。
一方で、ポモドーロ・テクニックをタイマーで仕掛けることを忘れ、休憩するタイミングを逃して過集中とも言えるべき状態に入ることがままあった。
その場合、昼食時間を平気で吹っ飛ばしてしまうため、疲労度合いがすごく、午後のMTGを行うとヘトヘトになってしまうことがあった。
タスクを分解した上で、 Interstitial journalingなどのメソッドを使って、1タスクごとに振り返るなどのリズムをつけた方が良さそう。
その他の良い副作用
運動する時間が作れるようになった
今回の時間配分について、子どもにも相談をしたところ「明日の準備 & 宿題の手伝い」となっている時間帯は宿題を学童でやったり、tharaへの連絡などを先に行うことができるようになった。
これにより、30分ほどの自由時間が生まれ、それを今までできていなかった運動に当てることで、以下のような運動を毎日の習慣として行うことができるようになった。
- 15 ~ 20min程度のランニング
- 公園での自重トレーニング
朝に子どもと一緒に過ごす時間が増えた
以前は、朝は子どもに起こされてから朝食の準備をする、ということがよくあり、慌ただしい毎朝を過ごしていた。
今回の解決策によって、子どもより早く起きるようになり、子どもとゆっくりテレビを見たり話をしたり、といった余裕が生まれようになった。
一方で、当初は子どもが起きた時に横に自分がいないことに気づいた子どもが泣き出す、といった事件があったため、自分が早朝起きた後はぬいぐるみを自分が寝ていたところに置く、という運用をすることになった。
そのぬいぐるみがある = 仕事部屋に自分がいる、という意味を持つため、子どもは朝起きてぬいぐるみを持って自分に渡しに来て朝の挨拶をする、という日課が生まれた。
まだ未解決の問題として、双子のどちらがぬいぐるみを持っていくかでたびたび喧嘩している。これは子ども間の問題であるため、相談してルールを決めて欲しいと言ってはいる。時期に解決するだろう。
うまくいかなかったこと
午後にバタバタしがち
午前はともかく、午後は曜日ごとに参加するMTGも異なるし、積まれたreview数もまちまちで、日々同じようなリズムで仕事をするのが難しい。
MTGが多い日だと、積もったreviewを片付けるのに必死でいつの間にか16:50になっており日報を書く暇がない、という日が度々あった。
これについても、 Interstitial journaling などのメソッドで落ちついてタスクをこなすようにしたい。
ハロクラを視聴できない
毎週火曜に開催されているクラスター公式イベントのHello
Cluster、通称ハロクラの開催時間が
20:30からであるため、それを視聴することができない。
YouTubeに動画は残っているもののリアルタイム性が失われておりclusterのメリットの半分以上が失われている。
これについては、解決策が現状見出せていない。
ねむい
なんか色々言ってきたけど、やっぱ眠い時は眠い。幸い、午前の集中時間の前にコーヒーをガブ飲みすることでディープワーク中は問題ない。 が、夕方〜夜になってくるとどんどん眠くなってくる....
あれ、これ健全じゃね・・・?
最近、原神に復帰してしまった
ナヴィアが実装されてしまったので...
「原神」,新★5キャラ「ナヴィア」を実装。スーパーアルティメット覇王魔剣が手に入るイベントも開催
とりあえず、日々のデイリーをこなしたりスタミナを消費するのは諦め、時間に余裕がある時にプレイするスタイルで無理なく継続したいと思っている
CoD:MW3を買ってしまった
1万ぐらいしたので、日々プレイしないと割に合わないな、と思いつつも買ってしまった。
FPSはプレイすると興奮するので、睡眠前にプレイするのは避けたいのだが...
え、 Overwatch2...?
精神衛生上よろしくないことがわかったので、もうやめました。
以上です。
まぁこんな感じですが、なんか社内のdesign docの雰囲気みたいなものが0.001ミリぐらい伝わったら嬉しいな、という気持ちです。
ここまで長々とした文章を読んでいただき、ありがとうございました。
明日のクラスター Advent Calendar 2023 シーズン1の22日目は compile3 の"何かしら" です。 お楽しみに!